副業ブログのテーマ・コンセプトの決め方【稼げる・書けるテーマ選び】
ブログを構築したいけれど、
「ブログを始めるときに何を書いていいかわからない」
という人は多いと思います。
ブログを運営する際に必ず決めるべきなのが
「テーマとコンセプト」です。
この2つを定めずにブログを始めるとブログのスタンスがブレて、メディア自体の説得力や専門性の欠如が起きます。
この記事では、成功するブログメディアを構築するために、
・どのようにテーマとコンセプトを決めなければならないのか?
・テーマとコンセプトを設定するためには、どんな手順を踏むべきか?
という手順を解説していきます。
【ステップ1】自分が取り扱いたいテーマ・知識があるテーマを洗い出す
まず考えるべきは、
「突き詰めて書きたいものはなにか?」
「今の自分に書ける知識をすでに持っているか?」
を洗い出します。
好き・興味があるテーマは、書きやすいので記事を更新するスピードも上がります。
特に、専門性が強いテーマで、すでに知識がある分野は狙い目です。
知識や造詣が深い分、より掘り下げて書けるので専門性が強いブログに昇華できます。
今現在知識がなくても、「これから勉強して知識を身につけたい」という分野でもOK。
とにかく自分が興味を持てるジャンルを取り扱う方が効率もよく、ストレスもたまりません。
逆に、興味もなく、好きでもないテーマを取り扱うと、作業効率も下がりがち。
メディア展開スピードも下がります。
「興味がなくても。大きな収入につながる分野ならなんでもこなしてみせる」
という決意がある場合は、それらのテーマを選んでも良いですが、粛々とこなせるメンタリティーが必要です。
ただ、ブログの読み手は、「その分野を本当に愛している人なんだな」と感じるブロガーに対して、「この人のいう事なら信憑性がある」「この人が言うなら信用していいな」という信頼感を持ちます。
こんな印象を与えるには「自分が書き記したいテーマ」を選ぶことが大事です。
【ステップ2】テーマ・コンセプトを仮設定する
テーマを決める際には、同時にコンセプトも決めます。
「テーマ」と「コンセプト」は混同しがちですがそれぞれ意味が異なります。
テーマとは「主題・お題」にあたるものを指し、ジャンルとも言い換えられます。
一方、「コンセプト」とは、そのテーマをどのように取り上げ、掘り下げていくかという指針となるものです。
ビジネスであれば、顧客が求めている需要をどのようなルートで満たしていくか、とも言い換えられます。
お題に対して「どのような切り口・コンセプトで語るか?」というのがブログのスタンスになります。
テーマとコンセプトの例を挙げると、
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●スープカレー紹介ブログ
※全国各地のスープカレー店、カレー店のスープカレーを実食し、写真でレポートする。スープカレーファンが「ここに行ってみたいな」と感じるお店を紹介する。
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●ドローンのレビューブログ
- テーマ「ドローン」
- コンセプト「ドローンの機種別比較」
※製品ごとに異なる機能性や価格を比較し、実際に使用した感想などをレポートする。「ドローンが欲しい」と考えている人が、どれを選べばよいかがわかるブログ。
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●海外移住の知識ブログ
- テーマ「海外移住」
- コンセプト「海外移住を実現するための方法を実体験にもとづいて解説する」
※海外移住するならどこが良いか?どんなメリット・デメリットがあるか?どんな手続が必要か?日本の税金や年金は納める必要があるのか?などの細かい知識を伝える。
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というように、
- 「なにを」(テーマ)
- 「どのように紹介するか」(コンセプト)
という風に定めます。
「なにを」は、多くのブログ運営者と被ることが多いと思います。
被らない方が唯一無二の存在になれますが、ほぼ皆無なので被っても問題はありません。
一方「コンセプト」は、なるべく他者のブログメディアと違う切り口を設定することが、人気メディアになるためのポイントになります。
逆に、コンセプトに「独自性」がないと、そのメディアが存在する価値が発揮できません。
一方、独自性がなくても書き手の個性が強ければ問題ない場合もあります。
「イケメン俳優は多くいるが顔立ちのタイプが違う」というのに似ています。
ラーメンブログを運営している人は多くいますが、
- 元料理人のラーメンブログ
- 弁護士のラーメンブログ
という2つが存在していたとしたら、それぞれ個性と印象に違いがあります。
ブロガーの個性やパーソナリティを全面に出せる場合は、テーマやコンセプトや他者と被っていても存在感を発揮することもできます。
ですが、やはり一番は「独自性のあるコンセプト」を持つ方が、より大きいインパクトを残せます。
【ステップ3】ニーズはあるか?を調査する
ブログ・オウンドメディアで収入を得るために最も重要なのは、
需要があるテーマを選ぶことです。
需要が多いテーマは、企業のサイト・個人のサイトなど多くの競合がいます。
言い換えれば、需要が多いからこそビジネスとして多くのお金が動くと言えます。
需要が多い分、対象となる見込み客が多いため、Google検索で上位に表示された場合、非常に多くのアクセス・売上を獲得できる可能性が高いです。
一方、需要が少ないテーマの場合は、興味を持っている人口が少ないためライバルや競合サイトが少ない傾向にあります。
ライバルが少なければ、自分のブログをGoogle検索で上位に表示させることは難しくありません。
しかし検索上位を獲得できたとしても、そもそも需要自体が少ないため、動く金額の規模感は小さくなります。
大企業サイトや強力なインフルエンサーのような人気ブロガーと比較すると、これからブログメディアを構築する人は後発組。
後発組でも一定の成功を手にするためには、
・需要が多いのに供給を満たしていない斬新な切り口
・需要は少ないが、大きな金額が動くもの
・需要は少ないが、マニアックで希少性があるもの
などのいずれかを狙うのがコツです。
大事なのは、既存の人気メディアにはない「イノベーション」を持つと成功率は高まります。
例えば、今では当然の存在である価格比較サイト「価格.COM」は、登場した当時大きなイノベーションがありました。
各ネットショップや全国の小売店の商品価格を一括で比較し、最安で買えるお店を見つけられるという革新です。
以前、「この製品をなるべく安く買いたい」というニーズがあった場合、全国のショップのHPを一件ずつチェックしたり、いくつかのECサイトで商品価格をチェックする必要がありました。
「この不便さを解消して欲しい」というニーズを満たしたのが、「価格.COM」です。
「どこのお店が日本で一番安く買えるか」という情報を一瞬で検索できることは非常に便利で、革新的でした。
今では類似サイトもありますが、それでも価格比較サイトのダントツトップの知名度だと言っても過言ではありません。
【ステップ4】他社サイトを見て参考にしよう!テーマ・コンセプトの例
テーマ設定の際は、他者のサイトをリファレンスとするのが重要です。
多くのサイトをチェックしていくと、各サイトのオリジナル性やユニーク性が理解できるとともに、「〇〇の需要を満たしているサイトは無いかも?」という気付きも生まれます。
コンテンツの中身をコピーしたようなサイトは法的にもアウトですし、Google検索順位でも上位に表示されないのでご法度ですが、「学ぶために真似る」という考え方はOK。
ライバル他社を見ることで、自分がやるべきことが見えてきます。
テーマを決める際には、他社サイトを参考にしながら「どんなテーマをどんな風に伝えるか」という企画書のようなサイト概要を作っていくのがおすすめです。
サイト概要・企画書の例
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●ラーメン食べ歩きブログ
【何をどう書くか?】
全国のラーメン店で食べた「ラーメンの写真」と「住所・お店への行き方」など、情報と魅力を毎回伝える。
【読者に与える影響】「自分が知らないラーメン店を知ることができた。」「美味しそうなラーメンを知ることができた。」「近所にこんなラーメン店があることを初めて知った。」など、ラーメンに興味あるユーザーに新たな体験を促す。
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●資格取得・スキル習得サイト
【何をどう書くか?】
どの教材が読みやすくわかりやすかったか、どのスクールが良かったかなど実際の体験記のレポートや、知識・スキルの覚え方など、これから学ぼうとしている人に役立つ内容に仕上げる。
【読者に与える影響】「何から始めたらよいかわからなかったけれど、良い教材を買えた」「スクール選びの際にとても参考になった。スクールは高額なので失敗したくなかったので助かった。」「いまいち理解できなかったノウハウが理解できた」
などをレポートする。
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以上の2サイトのように「何をどう書くか」という項目と、読者に与える良い影響=ニーズをメモしていきます。
特に大事なのは
「どのように書くことで、このサイトを読んでくれる人にどんな価値を与えられるか?」
という点です。
大手サイトを例に挙げてみましょう。
料理レシピ動画サービス「クラシル」が読者に与えている価値は、
「料理のレシピ・作り方を1分程度の動画でわかりやすく解説している」
という点です。
以前、レシピサイトでトップに君臨した「クックパッド」は、テキストベースで手順が書かれているだけでしたが、「クラシル」は動画で解説することで「動画のマネをするように調理すれば料理が完成する」というわかりやすさが最大の強みです。
まるですぐそばに料理の先生がいるような感覚を与えてくれます。
・なにを
・どのように
を意識してコンセプトを設定すると、他者にはない強みを見つけられます。
「自分が書けるテーマはもう大きなサイトで書いているから参入しにくい…」と尻込みしてしまうこともあると思います。
ですが、そんなときは「どのように伝えるか?」という切り口を変えることで、他者にはないメディアコンセプトを持てます。
【ステップ4】テーマを決定する。
「1~4のステップを実践しても、なかなか良いテーマが見つからない。」
という場合は、下記のようなテーマ&コンセプトを参考にしてみてください。
製品レビュー系ブログの案
【テーマ(何を扱うか)】
・家電の比較とレビュー(冷蔵庫・掃除機・テレビ・洗濯機など)
【コンセプト(どのように語るか)】
・家電量販店の店員さんに聞いた良質な家電
・実際に使ってみて家電レビュー
【執筆・実践すること】
- 各メーカーのカタログで製品の機能や特徴を勉強する
- そのジャンルの家電には、どんな潜在的ニーズがあるかを調査する
- 自分が買いたいと感じた家電について、家電量販店の店員さんに相談する(冷やかしは迷惑をかけるので買う気で相談して学んだことを記事にする)
固有の料理専門の取材ブログの案
料理1品に絞り、全国のお店や通販で買える食品をレポートします。
ラーメン屋さんやパスタ屋さん巡りなどは写真映えも良いです。
【テーマ(何を扱うか)】
ラーメン・うどん店・そば屋・寿司屋・とんかつ・喫茶店・純喫茶・コーヒー店・餃子屋さん・パン屋さん
【コンセプト(どのように語るか)】
・お店に足を運んで実食。美味しかったお店のメニューを紹介する
【執筆・実践すること】
・自分が住んでいるエリア、県のお店から体験。その後他県を旅しながら体験する
・食事やお店の外観などの写真を撮影
・おすすめのメニューを店員さんや地元の方に聞いてみる
全国B級グルメなどでランクインしている料理は、全国にファンがいる可能性が高いです。
注意すべきは、美味しくないと感じたらブログには書かない方がいいです。
自分が美味しいと感じた、おすすめしたいと感じたお店の料理だけを取り上げることで、お店側にも迷惑はかかりません。
資格・スキル取得系のブログの案
【テーマ(何を扱うか)】
〇〇の資格・免許
【コンセプト(どのように語るか)】
- 資格取得までの具体的な方法、経験談
【執筆・実践すること】
- 実際にどんな勉強が必要か
- 自分が持っている資格を取ったことで得られたメリットを記述
資格を持っているのなら、その資格を取得するための概要やステップを解説してあげると、資格を取得しようと考えている人の役に立ちます。
その資格を持っているからこそ得られたメリットなども記載すると喜ばれます。
自動車運転免許取得の話だって参考になります。
警察のホームページや運転免許試験場のホームページでも、取得するまでの経緯は解説されていますが、具体的な取得手順や個人的な感想が読めるブログがあれば未取得状態の人にとっては役に立つコンテンツになります。
記事を書くために資格の勉強をするのもおすすめです。まるで体験取材のような形です。
時間はかかりますが、ブログコンテンツを作りながら資格も取得できてしまうので一石二鳥です。
お取り寄せ・全国の名店の通販食品レビューブログの案
【テーマ(何を扱うか)】
レトルトカレー・カップ麺・お菓子・贈答品など、ご当地カレーや、大手メーカーのレトルトカレーなど、様々な種類がある商品はブログのネタにも困りません。
【コンセプト(どのように語るか)】
- 贈り物にしたい美味しいお取り寄せ食品レビュー
- 毎日食べたいレトルト食品レビューブログ
【執筆・実践すること】
- 購入して実食した感想を記述
- 商品の外観の写真、食べる前の食品の写真を撮影して掲載する
カレーは熱烈なファンがいることや、国民食と呼ばれるほど慣れ親しんだ料理なので需要も多いです。
職業系ブログの案
【テーマ(何を扱うか)】
自分が経験した職業をコンテンツにする
【コンセプト(どのように語るか)】
- 〇〇の職業につくために身につけておきたいスキル
【執筆・実践すること】
- その仕事につくために必要なスキルや資格はなにか
- 実際に資格を取得するための勉強法
- その仕事で得られるメリット、収入など
- デメリットや就職先の情報
社外秘の情報を公言するのはご法度ですが、自分が経験してきたアルバイトや仕事について紹介するブログも役立ちます。
業種・企業によって仕事の内容や行程はさまざま。
その職業で得られる知識や、どんなスキルがあれば役立つか、どんなメリットがあるのか、収入の相場はいくらかなど、具体的な情報を記載すれば「この職業に興味あるんだけど、具体的にどんなことをやるんだろう?」と考えている人に役立ちます。
例えばコンビニエンスストアの仕事は、こなさなければいけない仕事がたくさんあるはずです。
これからコンビニでアルバイトをしようと思っている人の中には、「私にこなせるかな…?」と不安に思う人もいます。
そんな人に役立つコンテンツを書いてあげれば喜ばれるはずです。
社員・アルバイト問わず、業種によって仕事の内容は全く異なります。
飲食業・建設業・営業職・運送業・サービス業など仕事の数だけコンテンツになり得るネタはあるので是非検討してみてください。
まとめ
ブログのテーマを設定する際に念頭においておきたいのは、
- 読み手に「このブログ、勉強になるな」と感じさせられる記事を書けるか?
- 読みたい・知りたいと思っている人はいるか?
ということです。
ニーズがなければアクセスする人自体が少ないので、収入には結びつきにくいです。
一方、別の考え方もあります。
それはインフルエンサーのようなスタンスで「個人のキャラクター」をアピールするブログです。
良い例は、モデルや芸能人のブログです。
「〇〇が欲しい」と考えている人が検索するのは、顕在的なニーズのキーワードです。
ニーズには、顕在的ニーズと潜在的ニーズがあり、潜在的ニーズとは、読み手が「〇〇になりたい」という明確な願望でなく、頭の片隅で「こうなれたらいいな」と抱いているニーズです。
一方、ブロガーのブログに集まる人は「この人みたいになりたい」という潜在的なニーズに気づいていません。
例えば、肌がキレイなAさんという芸能人のブログには、「肌がキレイになりたい」と思っている読者が多い傾向があります。
「私はいつもこの化粧水を使っているよ」と紹介すると、読み手は「私も使ってみようかな」と思います。
自分自信が運営するブログメディアは、
「テーマ・コンセプトを全面に出すのか」
「〇〇の特徴を持っている自分のキャラクターを全面に出すのか」
で、運営方法が異なります。
すでに有名な人なら、後者の方法で構築してもよいですが、
まだ名前が知れていない場合は、専門性を構築するためにも「テーマ・コンセプト」をしっかり持って運営するのがおすすめです。
ブログ構築のステップを復習すると…
- ブログ(メディア)のテーマを仮決定する。
主にどんなことを書いていくか「サイトの主題」を決める。
候補をいくつか挙げるだけでもOKです。
- メディアのコンセプトを決める。
テーマとコンセプトは混同せず「読む人の需要をどのように満たせるか?」を決めます。
- 仮決定したテーマ・コンセプトに需要があるかをチェックする。
という手順で進めていきましょう。
最初は思いつくままに、自由に書き出していくのがおすすめです。
勢いが重要なので早速とりかかっていきましょう!